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音楽とインターネット育ち、駆け出しマーケターのブログ。

「プロモーション」の仕事内容とその面白さをできるだけ分かりやすく説明する

「プロモーションの仕事をしています」というと、よく「それはつまり……?」という反応をされます。確かに分かりにくいですよね。

僕自身も、当初はこの仕事をはっきり理解できておらず、「えっと、どう説明すれば……」と困ってしまうことが多々ありました。「"他人に説明できない"ということは、"自分で理解できていない"ということである」といった話はよく聞きますが、本当にそうだなと思います。

しかし、最近ようやく説明ができるようになり、「プロモーションという仕事は一体何なのか」、そして「何が面白いのか」を分かってきた感覚があります。自分の中での整理を兼ねて、今日は「プロモーション」という仕事について、その内容と面白さを記してみます。

おおざっぱに言うと「製品やサービスを知って、興味を持ってもらうための活動全般」

製品を生み出して、顧客に買ってもらうまでには、長い道のりがあります。それは例えば、このように示すことができます。

どのようなものを市場が求めているかを調べて検討する「市場調査」、調査結果などをもとに、どんな製品をどんな販路でどんな価格で売ればいいかを考え、実際に形にしていく「製品企画・開発」、製品を認知したり、興味を持ってもらう「プロモーション」、具体的に検討してもらう「営業」、購入後により良い製品の利用を応援する「サポート・活用支援」 ……といった具合です。

すでに出てきましたが、このような製品の開発・販売活動のうち、製品を顧客に知ってもらう・興味を持ってもらうことを目的とする仕事が「プロモーション」と呼ばれる仕事です。

「プロモーション」と言うと、「広告を作る仕事」と勘違いされることがあります。確かに広告も利用することがありますが、広告を作ることが目的の仕事ではありません。

あくまで製品を知ってもらう、興味を持ってもらうことが目的であり、そのために(広告制作を含め)さまざまな手段を検討・企画して実行していく——これが「プロモーション」の仕事です。

具体的に何をするのか

「さまざまな手段を検討・企画して実行していく」と書きましたが、もう少し噛み砕くと、このような形になります。

現状分析の結果などから、「こんな人たちに、こんなことを思ってもらえる企画を実現すべきだ」というアイデアを思いつき、そこからまとまった企画として作り上げる。それを関係者に共有しつつ、ブラッシュアップしていき、仕上がったら実現させていく。その結果を見つつ、また新たにやるべきことを考える……そんなことの繰り返しです。

そのアウトプットの形が、例えば以下のようなものです。 これらを新たに企画したり、実際に形にしたり、改善したりすることが、プロモーションの業務で具体的に日々行うことになります。

  • Webサイト
  • セミナー
  • 広告(Web / リアル)
  • イベント
  • カタログなどの資料
  • 動画
  • 記事
  • ノベルティ

何が面白い仕事なのか

この仕事の面白さは、僕の場合は大きく分けて次の2つです。

  1. 自分が考えた企画が、実際に形になる瞬間の嬉しさ
  2. 「こんな人に、こんな気持ちになってほしい」と思って作り始めた企画が、本当にその通りに機能したときの達成感

1. 自分が考えた企画が、実際に形になる瞬間の嬉しさ

これは文字通りです。

Webやデジタルなモノ・コトもそうですが、特にリアルだったりアナログだったりするモノ・コトは、「形になった瞬間」が分かりやすくて嬉しいですね。

2. 「こんな人に、こんな気持ちになってほしい」と思って作り始めた企画が、本当にその通りに機能したときの達成感

前述の通り、プロモーションの仕事の目的は「製品を顧客に知ってもらう・興味を持ってもらう」ことです。

しかし、やみくもに「うちの製品のことを知ってくれ! 興味を持ってくれ!」と叫んだところで、普通は誰も振り向いてくれません。

実際に受け手側として、「興味のない広告が出てきたので、スルーした」という経験をしたことがある方は、多いのではないでしょうか。

そのため、「こんな問題で悩んでいる人は、こんなことに興味があるはずだから、まずはこんなことを知ってほしい。そしてこんなことを思ってほしい。だからこんなことをこんな形で発信する」といった形で考える必要があります。

つまり、顧客の「解決したいこと」と売り手の「伝えたいこと」をすり合わせて、そのあいだのミゾを埋める橋を丁寧につむいでいくことが、プロモーション担当には求められます。

そんなふうにして頭をひねって考えた企画が、見事にねらい通りに機能したときは、この上ない達成感を味わえます。たまにではありますが、「ヤラセなのでは?」と自分で心配になるくらい、ねらった人が見事にねらった反応をしてくれることがあります。この瞬間が本当に嬉しいです。

「正解のない仕事」の1つ

おおよそどんな仕事でも、明確な「正解」があるケースは少ないと思うのですが、プロモーションをはじめ、マーケティングの仕事は特にその傾向が強いように思います。例えば、「そもそも何を問題とするか」という点すら、正解が定まっていない状態で始まる仕事も少なくないです。

あまりに適性でないと、ストレスからの鬱になってしまうケースもある——という話すらあります。自分の周りではまだ聞いたことがないですが……。

どれほど頭が良く優秀であっても、正解がない答えの模索を楽しめない人は、ストレス耐性の面でマーケティングの仕事には向いていないと感じています。脅すわけではないですが、マーケティング職に憧れ、学力や仕事には自信があったけれど、ストレス耐性が低いという人は、メンタルがもたずに鬱になってしまうケースも散見されます。

マーケティングの仕事と年収のリアル

マーケティングの仕事と年収のリアル

そんな正解のない世界で、問題とその答えをじっくり考えて、顧客や関係者とコミュニケーションを重ね、企画を作って実行していく。そうしてより多くの人に、製品を知ったり興味を持ってもらう——プロモーションはそんなお仕事です。

※ここで記したのは、あくまで「とあるBtoBなIT企業の、とある若手社員の一例」です。企業や人・立場によって大きく異なる可能性もあります。