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音楽とインターネット育ち、駆け出しマーケターのブログ。

日本の音楽産業の「タイアップ文化」は世界的には異様らしい

こんな話に出会いました。Lang-8という外国語のライティング添削サイトで、アメリカ人の方が投稿した内容。

日本の音楽産業はすごく面白いと思います。特に、タイアップ曲という現象に興味があります。アメリカでは、タイアップ曲は非常に珍しいけど、日本では普及しています。不思議ですね。
引用元:卒業論文 | 外国語を学習するならLang-8

え、そうなの…?

1993年のBillboard誌にも書いていた

気になったので調べてみると、1993年のBillboard誌がヒット。

こんな内容が書いてありました。

Want a hit single in Japan? Having a good song, a catchy arrangement and a young, photogenic artist just aren’t enough—you’ve got to have a tie-up.


(訳)日本でヒットソングを出したい? それならもちろん、いい曲を作ること。キャッチーにアレンジすること。若くて写真うつりの良いアーティストになること。でもそれだけじゃダメ。——タイアップを取ることも忘れちゃいけない。

わざわざこう書くあたり、この頃からアメリカではタイアップ文化なんて珍しかったし、日本ではもう王道だったというわけですね。

異様なのはアメリカではなく日本のほうらしい

もう少しググって調べてみたところ、どうやら「アメリカだけが、タイアップ文化が希薄な珍しい国」というわけではないようです。むしろ逆という意見が多い。

だが今頃になって気がついたのだがよく考えてみれば欧米ーアメリカでもヨーロッパでもー音楽を地上波テレビの番組やCM等でアーチストの楽曲をタイアップでプロモーションする、などということは殆どない。勿論有名アーチストの音楽をCMその他で使うことがあるが、それは多くの場合ライセンシング(権利使用許諾)で寧ろ例外的事象といっていい。ライセンシングだからマイケルジャクソンのコカコーラCMにせよ、ローリングストーンズのWindowsのCMにせよ、スポンサーから莫大なライセンス使用料が各アーチスト側に支払われている


これに対して日本の場合、アーチストの楽曲をタイアップとして使用する場合はこうしたライセンス料は勿論のこと、著作権使用料も「プロモーション目的」という項目JASRACに例外事項として認められるためアーチスト側にも作曲家にもビタ一文の費用が支払われない。しかも一度タイアップとして使用されると多くの場合スポンサーからみの縛りが出てくるので、あとで二次使用したくてもなかなかできない等、アーチストの権利がいろんな意味で制限される。


はっきりいって日本のこの現状の方が異常である


欧米で行なわれているライセンシングの現状が本来の姿であり、コンテンツ、ソフトが権利ビジネスであるという現状を考えると、本来こちらの方が当たり前なのである。


つまり日本と欧米ではアーチスト側と地上波のメデイア関連との力関係ー取り分け権利に関する力関係が完全にあべこべになっているのだ。


引用元: Kyojiの音楽ひとりごと: 欧米では地上波のタイアップが殆どない点とインデイースのツール充実の現状を見て


※太字修飾は引用者による

終わりに

このあたりのライセンスの話は、国内についても海外についても勉強できていないので、法律などの点からちゃんと裏を取ることはできないのですが、そもそも考えたことすらない部分だったので、かなり面白い発見でした。

ちょうど日本でも今、エイベックスがJASRACを離脱するという報道がされている最中なので、まずは国内のほうから勉強してみようかなあと思いました。